子供の影。
青山墓地の道路には「その他の注意」標識があるってのは本当なんですか。
幽霊注意の意味だというのは,本当なんですか。
青山墓地以外にも,「その他の注意」標識が立っている場所は,見晴らしのいい道路なのになぜか事故が頻発する場所が多いって,本当なんですか。
という,それっぽい前振りをしておいて本題。
ちなみに下記の話には,標識は全然関係ないですよ。
実話です。
週2回ほど使う駐輪場の近くに墓地があります。用事が終わって駐輪場に向かうのはいつも夜で,暗がりが怖い程度に一般人の僕は明るい道路側から(つまり墓地の隣を通る道路の反対側から)駐輪場に向かうことにしています。
暗がりが怖いと言っても,僕は心霊現象お化け幽霊うんぬんは100%信じていません。単純に暗いのが怖いだけです。だって,暗がりから怖い人出てきたらビビりますよ。というか,某・頭脳は大人な探偵漫画の,犯人の黒シルエット怖いじゃないですか。知らない人が部屋の窓覗き込んでくるとか,草むらから襲い掛かってくるとか怖いじゃないですか!!想像が怖いじゃないですか!!!
ちなみに某子供探偵アニメで,窓から犯人黒シルエットが覗き込んでる回を見た夜は半泣きで寝ました。中学生なのに。目閉じたらもう開けられない。開けたら誰かいるんじゃない?
さて今日のこと。急ぎの用事があったので,慣れない墓地側の道路を通って駐輪場に向かいました。街灯もあるにはあるので(怖い想像をしなければ)どうということの無い道です。
雑事を考え,怖い想像を抑え,墓地横を通り抜け無事に駐輪場が見えた時。
墓地のある左側から,子供の声がしました。
振り向きました。
墓地はずっと石塀で囲われていて,入り口には2本の石柱が立っています。その左側の石柱から,子供くらいの影が少しだけ覗いていました。
子供かな?こんな時間に1人だけ?なんであんなにひっそりと,こっちを覗いているんだろう。あ,陰に引っ込んだ。遊んでるのかな。1人で。暗い墓地で。
あ,出てきた。
石柱の陰から再び出てきた子供の影は,じっとこっちを覗いていました。
怖かった?
これマジ話な。まぁこっから結論ね。
その子供が柱の陰から再び出てきてこっちを覗いてきたとき,心霊関係を信じてない俺が「幽霊?」と思っちゃったんですよ。瞬間的に。「幽霊?」なんてきちんとした日本語では考えてないですが,「あ」って思ったんですよ。ぞわわぁっとして。
子供が懐中電灯の灯りをつけた瞬間に「あ,普通の子供だ。」と思いましたが。信じてない俺が,一瞬マジビビリですよ。にしても懐中電灯って文明の利器だな。
結局のところ,非科学を切り捨てて理論的に考えられるとか思ってる自分の脳味噌なんて,いざというときの心理からすると屁みたいなもんなんですよね。というかあのガキがすぐに懐中電灯を出さなかったら,怖くて走り逃げてたよ俺。いや,走らずに精一杯の早歩きかな。で,今頃,幽霊信じないとか言いながら「あれは何だったんだろういやきっと普通の子供だったんだろう」とか無理矢理自分を納得させてたよ。
そんなわけで,人間の理性なんて可愛いもんですよっと。
とりあえず,ホントにビビったので身体が瞬間的にこわばったみたいで,右腕がちょっと筋肉痛です。たぶん今夜は部屋の電気付けっぱで寝ます。俺かわいいなおい。でも人前では強がるんだぜ。もっとかわいいなおい。
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